2026年9月、演歌歌手の松原のぶえさんが65歳で亡くなったという報道に、多くのファンが言葉を失いました。
『おんなの出船』での鮮烈なデビューから、NHK紅白歌合戦に7回出場。圧倒的な声量で聴衆を包み込んだ、まさに実力派の歌い手さんでした。
その一方で、「松原のぶえさんは結婚していたの?」「夫や子供はいるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、松原のぶえさんの結婚と離婚の経緯、夫や子供、そして家族との絆について、これまでに報じられてきた内容をまとめてみました。
松原のぶえは結婚してる?結婚と離婚の経緯
結論からお伝えすると、松原のぶえさんは結婚していましたが、2003年に離婚されています。
お相手は、当時松原さんが所属していた事務所の社長。つまり、公私ともにパートナーという関係でした。
ステージ衣装の相談から次のコンサートの段取りまで、仕事の話がそのまま家庭の会話になる。そんな距離感の近さは、支え合う力になる反面、歯車が狂ったときに仕事と家庭が同時に崩れてしまうという危うさも抱えています。
個人的には、ここが松原さんの人生の最も残酷なポイントだったように感じます。逃げ場が、どこにもなかったわけですから。
そして2003年、その危うさが最悪の形で表に出てしまうことになります。
夫はどんな人物だった?離婚に至った出来事
離婚のきっかけとして報じられたのは、元夫による約1,000万円の税金滞納でした。
これが原因で、松原さんが手に入れた3億円ともいわれる自宅が差し押さえられてしまったのです。
しかも驚くのは、その事実を松原さん本人が週刊誌の取材で初めて知ったという点です。
「当時の事務所社長だった元夫が、所得税や法人税など約1千万円もの税金を滞納していたのです。それが原因で松原さんは3億円ともいわれていた自宅を差し押さえられています。しかも、松原さん自身はそれを週刊誌の取材で初めて知ったそうで……。最初は松原さんも会見で『夫を信じています』と涙ながらに訴えましたが、次々に発覚する事実に最終的には彼女から離婚を切り出したそうです」(スポーツ紙記者)
会見での「夫を信じています」という言葉。
これ、強がりでも演技でもなく、本当に信じたかったのだと思います。演歌歌手として舞台に立つ自分を、いちばん近くで支えてくれていた人ですから。
けれど、次から次へと明らかになる事実を前に、その気持ちは静かに削られていきました。最後に離婚を切り出したのは、松原さんの側だったといいます。
さらに切ないのは、元夫が残した多額の債務をすべて松原さん自身が背負うことになったということ。
そして彼女が選んだ返し方は、副業でも援助でもなく、「歌う」ことでした。マイク一本で借金を返していく——言葉にすると単純ですが、これほど過酷な選択もそうそうないでしょう。
松原のぶえに子供はいる?
続いて、多くの方が気になっている「子供」についてです。
結論として、松原のぶえさんのお子さんについて報じられた情報は見当たりません。
公表されているプロフィールや、離婚騒動を扱った当時の記事にも、お子さんの存在に触れたものはありません。ご本人が語っていないことについては、こちらで断定することはできませんが、少なくとも公の場で公表されたことはないという理解でよさそうです。
その代わりに、といっては失礼かもしれませんが、松原さんが人生の後半で注いだ情熱の先は「歌そのもの」と「後に続く人たち」でした。
晩年にはYouTubeで歌唱指導に挑戦しています。デジタルが得意な世代ではないはずの大御所が、慣れない場所に自ら飛び込んでいく。あの姿には、自分が受け取ったものを次へ渡そうとする意志を感じました。
家族との絆|母と弟が支えた歌人生
離婚後の松原さんを支えたのは、血のつながった家族でした。
事務所の社長を務めていたのは、実の弟・廣原伸輝さん。40代以降、松原さんが体調を崩して治療と仕事を両立させていた時期も、そばで走り続けた人です。
弟さんがのちに語った言葉が、この家族の空気をよく表しています。
本誌の取材中、臓器提供に話が及ぶと伸輝さんは「身内だったら誰だってやりますよ」と当然のように答えていた。(『女性自身』’23年2月21日号)
「誰だってやりますよ」。
この一言を、こんなにさらっと言える家族がいる。当時70歳近かったお母様も同じように名乗り出ていたと報じられています。
自宅を失い、信じた人に裏切られ、それでも松原さんが歌い続けられた理由は、たぶんここにあるのだと思います。
※ご病気や弟さんとのエピソードの詳細は、別記事でくわしくまとめています。
【関連記事】松原のぶえの死因は?弟との絆と闘病について
再婚はしなかった?晩年の松原のぶえ
2003年の離婚以降、松原のぶえさんの再婚が報じられたことはありません。
そして晩年、彼女をまた別の試練が待っていました。
コロナ禍です。年間60本あったコンサートは、ほぼゼロに。演歌という世界は、CDの売上以上に「地方を回って、会いに行く」という形で成り立っています。会場が閉じられるということは、収入源そのものが消えるということでした。
さらに2022年、事務所の業績悪化にともなう税金滞納から、今度は出演料が差し押さえられるというトラブルが報じられます。
3億円の自宅、そして出演料。二度も「差し押さえ」という言葉に人生を邪魔されながら、彼女が口にしていたのは「私には歌しかない」でした。
正直なところ、ここまで運の悪さが重なると、誰かを恨んでも責められないと思うんです。それでも松原さんは、歌のほうへ歩いていった。強い人という表現では足りない気がします。
まとめ
松原のぶえさんの結婚・夫・子供・家族について、報じられてきた内容を整理します。
- 松原のぶえさんは結婚していたが、2003年に離婚
- 元夫は当時の所属事務所の社長
- 元夫の税金滞納により3億円の自宅が差し押さえ、債務は松原さんが背負った
- 子供についての報道は見当たらない
- 事務所社長は実の弟で、母と弟が闘病を支えた
- 離婚後、再婚の報道はない
華やかな紅白のステージと、その裏側にあった壮絶な日々。そのギャップを知ったうえでもう一度あの歌声を聴くと、まったく違う響き方をします。
「絆さえあれば、人は立ち上がれる」。松原のぶえさんが65年の人生で証明してくれたのは、たぶんそういうことなのだと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。








